林道二子山線

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二子山西岳中央峰。予想していなかった景色に感動した。

概要

林道二子山線:群馬県多野郡神流町。延長約12km程度。秩父山地に位置し、二子山(岩峰)の北側を東西に延びる。高度は最高地点で約950mだが、明確な峠らしいものは見当たらなかった。国道299号線西側の入り口からは一気に高度200mほど登るがほぼ舗装されている。その後はダートを東へ向かって徐々に下ってゆく。なだらかな下りなので全体的には800m~700mをトラバースしているような印象だった。路面は全てフラットで走りやすく新しい平成の林道という雰囲気だった。眺望は全体的に良く北方向に開けているが東側の入り口に近づくと林間となり涼しい日陰となる。見所は二子山の岩峰が間近に望めるポイントがあること、もう一つはセメントの材料である石灰石採掘場の姿と操業音が遠くに感じられることだ。二つとも予備知識無しに訪れたので新鮮な感動を覚えた。初夏の陽気の中、途中誰とも出会うことなく秩父の林道をのんびり堪能した。

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開放的な景色が続く。

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平成の新しい林道のようだ。

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御荷鉾山系が良く見える。

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路面は単調なフラットダート。

石灰石採掘場

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予備知識無しで訪れたので興味深く観察した。エンジンを止めて静かにしているとやや近傍で機械音や大型車両の走行音、合図の警笛音が聞こえてきた。周囲を気にしながら走っていると白い山肌が見えてきたので有名な「秩父セメントの採掘場」だと気が付いた。帰宅後に調べると叶山鉱山でここで採掘された石灰石鉱床は世界最長地下トンネル・ベルトコンベヤ延長23kmで秩父市の工場へ直結しているとのこと。上記写真は叶山鉱山の端がほんの少し見えているところ。

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途中2か所送電線をくぐる。


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林道の標識に覆いかぶさるように「のいばら」が咲いていた。


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キリの花、あまりお目にかかったことがない。

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コーナーを曲がると二子山西岳中央峰が突然目に入り予想していなかった景色に驚いた。


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小さなアブラナが路肩に咲いていた。


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ハシドイの花が満開(別名ジャパニーズ・ツリー・ライラック)

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路肩に「ハルジオン」と昆虫。


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二子山西岳の北側端が近づき、この先で岩峰のすぐ脇を通過する。迫力があった。



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ここだけ落ち葉が大量に蓄積していた。吹き溜まりなのだろうか。落石が潜んでいそうなので徐行で通過。


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岩峰の裾野脇は崩れやすいのだろう、コンクリートで覆われている。ここの前後は落石・落岩がいくつもあり、よく見ると石灰質の岩なので白っぽい。ガードレールに食い込んでいるものもあり、迫力ある岩峰を見上げながら早々に立ち去った。

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5月下旬、この地域で大量に見かけた「テングチョウ」。

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真新しいカーブミラーで自撮り。

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平成21年年度、起点位置と施工者などを記した銘板。

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苔むしている平成2年度起点。

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大木を利用した平成17年度。



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林道東側は日陰の林間コースとなる。そこで「アナグマ」と遭遇。しばらくお互い様子を伺っていたが、あちらから森へ退散。

写真は2019年5月下旬頃。

林道二子山線 地図