鉄塔と共に
国有林専用林道(地図表記):現地には道標や銘板などが見あたらなかったが正式名称は路線名 [ 小松原林道 ]
中越森林管理署の国有林林道等施設管理台帳によると「管理番号-30 台帳番号-1 総延長29,631m」。十日町にある倉俣森林事務所が管理している。2度目の来訪。新潟県湯沢かぐらみつまたスキー場〜津南方面。地図には延長19km程度と載っている。実際にはその半分程度が管理されずに放置されているようだった。
全線フラットダート、だが、田代林道接続地点から西に進むと徐々に荒れ、藪に包まれ車両が通過した形跡がない区間になるる。半分フラットダート(スキー場〜田代林道接続地点あたり)、半分廃道状態といったところか。詳細は不明である。この林道特徴は送電線鉄塔の多さである。概して林道は鉄塔と近接している場合が多く林業と送電保守の作業道を兼ねているので珍しくはないのだが、ここは特別多い。
フラットダート。美しい森林だ。
8月初旬、あちこちにガクアジサイが綺麗に咲いていた。
このような景色が続く。森林と人工物のコントラストが印象的だ。
雷鳴と共に夕立。見事な虹が出現、しばらくボーッとながめていた。
山を越えて延々と電力の道が続く姿は壮観な光景である。
雲行きが怪しい。山側では雷鳴がする。山で聞く雷鳴は本当に怖い。
麓の方は入道雲で青空なのに…..。
砂利敷きが多いが、一部赤土のところがある。雨が降るとドロドロ。
小松原林道、廃道区間へ東西からアプローチ
廃道状態は約10kmほどだ。田代林道接続地点から西に進むと徐々に荒れ、藪に包まれ車両が通過した形跡がない区間になる。3〜4kmほど藪の道を我慢して進むと巾60cmの土手状を残す路面崩落となる。片側は崩落、片側は池のようになっており、残る土手状は下部がえぐれてオーバーハングしているのでそれ以上進まなかった。
西側(小松原湿原方面)からもアプローチしたが、激しい藪と悪路に阻まれ途中で引き返した。未確認区間は4km程だった。
東西どちら側からでも徐々に荒れ始め、藪、クレバス、下草に隠れた落石などが激しくなり前が見えなく、徒歩での確認をしながらの前進だった。真夏に訪れたためか藪をかき進むと全身に様々な昆虫がまとわりつき首筋などからの進入には要注意だった。トゲのある植物が無かったことだけは唯一の救いだった。雪の降る前、紅葉の時期に訪れた方が良かったかもしれない。
この区間が放置されている理由は林業の用が無いうえ、送電線鉄塔が一つも無く、保守する必要が無いためだろう。
藪を進むのは楽しくない。草木は徐々に背丈より高くなり、何も見えなくなる。
藪を突き進むと突然の崩落。危うく突っ込みそうになった。対岸へ土手のように残っている巾は狭い。下はえぐれている。よく確かめずに徒歩で渡ってしまった。
土手状になった部分の反対側は池に。乾いた枝のたまったところは下が沼になっているかもしれない。
見晴らしの良いところもあるがスピードは出せない。
眺望良く正常な林道であればとても気持ちがいいのだが。
よく見えないが片側は崖、山側に草に隠れた深いクレバス。
東側から進みここで引き返す。ホットする気持ちと残念な気持ちが入り交じる。
西側からのアプローチ。しばらくは気持ちの良い走りが楽しめる。
向かいの尾根に進めなかった区間が見える。
木製の古い側溝。廃道状態の区間はいつごろから管理されなくなったのだろうか。
美しい沢にかかる橋で休憩。欄干がないので怖い。
津南方面が見渡せる場所。。
イワシャジン?の花が咲き乱れていた。
ヤブカンゾウにイナゴ。
チャンスがあったら紅葉見物に訪れよう。
写真は2012年8月頃の様子。
国有林専用林道 地図
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